5月半ばの梅雨の中休み。

(雨季の中休みとわたしは思ってる)


本来なら雨がやんで嬉しいはずだけど

5月って言えば例年なら最高のツーリングシーズンなので

ポツンと晴れ予報が出たとしても

なんとも微妙な喜びの気持ちのまま迎えた響の週末。


まぁ、自然様に愚痴を言っても仕方ないので

前日まで雨で今日は午後から晴れてくれるって事で

まだ雲が残る山でしっとりとした空気をいっぱい吸って

リフレッシュするツーリングをしたいと思います。



まぁ、緊急事態宣言も出てるため県外に出れずに

最高のリフレッシュとは行かないかもしれないけど

福岡県の南部の黒木周辺へ行くためにどうしても

日田市を通らないといけないのでちょっとだけはみ出させていただき

こんな場所に寄り道してみました。

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「大山ダム」


別名「烏宿湖」と呼ばれる

湖面は連日の雨で満々と水を満たしております。

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満水と言うより絶賛放流中だけどな。

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ウゥ・・・

お尻がムズムズする。



ゴーーーとなかなかの迫力で放流されるダム下には

進撃の巨人のエレンとミカサとアルミンがこちらを見上げてるよ。

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(撮影:ひびき 2020年12月) 


作者の出身地ってことで

関連したオブジェが作られてるその内の1ヶ所なんだけど

前に来た時は主人公目線で壁を見上げたけど

今日は巨人目線で上から。

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下から見た時は違和感感じなかったけど

この壁を覗いて下を見る大きさの巨人と考えるとちょっと

巨人がでかすぎる気がする(笑)


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あ、目があった(笑)


では立体機動装置を使って攻撃を受ける前に大山ダムから

山の中を抜けて福岡県の黒木町の方へ抜けたいと思います。

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k9からk698へ入ると

道幅が狭くなって急に山深くなります。


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来るまで見てきた川は濁っていたけど

上流になるとすごく綺麗。


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そうそう、雲ってるけど

こんなしっとりした風景をいっぱい見て

自分を癒すツーリングなのよ。



と、自分で考えたプランは抜かりがないぜと

思ったのも束の間・・・


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雨上がりに選んじゃいけない道だった(汗)



チビッ子バイクなので

林道でもOKってことで迂回すると・・・

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ここも行かない方がいいかもしんない。


でも戻るのもキツイ。



なんとか国道のR442に出れそうな道を見つけるものの

林業の作業中で通れない。


スマホの地図を見て迂回できそうな道がないか

見てると作業員の方がユンボを動かして避けてくれたよ。



ありがとう。



結果的に大山ダムから国道に戻って周って行った方が

はるかに早くて楽だった。


山の中を1時間以上さ迷った上に川のようになった林道をいっぱい走ったため

セラピーじゃなく精神的にも疲れたところでセンターラインのある

道のなんとありがたく感じることか(笑)


R442に無事に出たところで

k9に向う林道に入ります。


通行止と土砂で進めない道さえなければ

そのまま石健峠を越えて来れた県道9号線に出る。

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県道から集落の中に入って

かなり遠回りになりましたが無事に目的地の「津江神社」に到着。


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参道の入口からヨキーーな雰囲気な神社なんだよ。


ヘルメットを脱いで参道へ入ると

深い緑に包まれます。

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古そうな鳥居には

紅で縁取られた額がかかっています。


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老枩大明神と書かれてるようだ。


その鳥居の先の東屋のような

屋根の下には巨大な伐株が。

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これは平成3年の台風19号で倒れた杉の大木で

元は高さ52mで幹周り7mの立派な巨木だったようです。


わたしの生首と比べると判ると思うけど

顔の大きいわたしの顔がこんなに小さく見えるくらいの巨木だよ。



で、わたしは津江神社に来たつもりだけど

キリカブの説明版には「宮國神社杉」と書いてるし鳥居は老松大明神だし

歴史がある神社は呼び方もいろいろと複雑だ。


歴史を辿ると深い神社も

わたしはただ楼門が好きと言う薄っぺらい目的で来ただけ

なんだけどね。

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社務所もない山の中にポツンとある神社にしては

とっても立派な楼門がある神社なんです。

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素朴ななかにも

威厳を感じるかっこいい楼門です。


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楼門にはしっかり津江神社って書かれてます。



中には金ピカの狛犬。

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どうして顔が緑なの?


阿吽とも顔が緑の不思議な狛犬でしたが

とにかく新緑から深緑にうつろぐ緑が素晴らしい。

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やっとわたし自身のための森のセラピーが始まりました(笑)


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本殿も楼門同様に派手でもなく

それでいて歴史を感じて周りの森との調和が取れてる

気がします。


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山の中から無事に下りて来られた事の感謝と

これからの安全をしっかり祈願いたします。



本殿で参拝をしたら参道を戻って

茜ちゃんを停めた前にあるでっかい杉の木にも挨拶。

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参道に入るときに見た時は1本の巨木かと思ったら

2本くっついてる夫婦杉みたいになってたのね。


この夫婦杉の横の杉も立派。

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枝が意思を持って動きそうな形の杉でした。


倒れて切株だけになった木とこれらの参道の木の大きさを考えると

神社の歴史の深さに敬意を表したい。


それになんといっても神社の立地が凄く良いのよ。

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小さな茶畑のある山村の上にあって

わたしが憧れていた「田舎」の風景がここにありました。




車体の下に枝が数本引っかかってるのを

引き抜いてR442に戻って黒木方面へ。


その途中に深緑の緑と橋の赤のコントラストが綺麗だったので

ちょっと停まってみた。

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石岡橋と言う山の中でよく見る小さな橋だけど

トラス鉄橋は今となっては貴重になりつつあります。

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プラットトラス橋の次は

吊橋を渡りま~す。


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日向神ダムの対岸に渡る橋だけど

この錆び具合が良いでしょう?(笑)


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これ以上錆びると恐怖に変わるというか

通行止になっちゃうかもしれないけど

この雰囲気好きなんだよね~。


ダムの周回路に入って堰堤側へ進むと今度は

アーチ橋。

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別に橋巡りをしてるわけじゃないのだけど

渓谷が多いので石橋もあって橋好きな方にはお勧めのエリアだよ。



見えてる綺麗なアーチ橋からは

定番のハート岩。

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わたしの本当の目的地はこのハートでも

橋でもなくすこし奥に入った先にある

「隧道が好きだ」のスポットなの。


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短いけど

岩盤を掘った荒々しい感じがカッコいい。


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わたしが巡る隧道は

マニアしかわからない名無しのトンネルが多いけど

ここはちゃんとプレートがはまっています。

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「熊の内隧道」



坑門の形が四角だったけど

反対側の落石から守る洞門と綺麗に繋がっています。


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この熊の内隧道の先へ行くと

わたしの大好きなダイナミックな自然の景観が広がる。


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崖だらけ。


本当ならまだ雨の雲がうっすらと残る

水墨画のようなイメージの風景が見れると思ったんだけど

山奥でさ迷った時間ロスで霧ひとつ残ってませんでした。



でも、県内でこの景観が見れるのは

嬉しい。


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クライマーならぜったい登りたくなるような

岩山に四方を囲まれた場所に昔の道が残ってるので

それを見るのがここに寄った本当の目的。



ダム周回路からは入れないけど

キャンプ場からは普通に歩いて行けます。

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昔は道路だった名残のガードレールがあるけど

地面は苔でツルツル。


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すると崖の下を通る昔の隧道が見えて来ました。


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岩盤むき出しでかっこいいー。


ガッチガチの岩をよく

くり貫いたものだ。

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この隧道の先にももう一本隧道があるのだけど

そこはロッククライミングをしてるグループが居たため

今日はこの1本だけの見学で終了。


どうりで廃道の割りには人が歩くスペースが

綺麗にあるなって思ったので岩登りの人気スポットみたいだ。


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いにしえの道に敬意を表して

ダムを出ます。


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すっごくカッコいいダムの堰堤から

国道に戻ってダムを下りますがその途中に私が大好きな

絶景スポットがあります。


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このダムの下流の渓谷が秘境感があって大好きなの。



そのままダムを下って黒木町に入って

黒木体育センターのトイレを借りたついでにSL見学。

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真正面同士だとなんとなくモンキーと似てる。

(ライトが丸型で同じだからか?)


この黒木の町でコンビニランチを食べて

今日は湯沸しをしないのでコーヒーもコンビニ。


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本当は景色の良い場所でランチにするつもりだったけど

お腹ペコペコだったのよ。


お腹も満たしたら

ほど近くにある釜屋神社へ。

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矢部川のほとりにある小さな神社で

参道の階段の横には咲きかけの紫陽花が。


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色が濃く出るまえの

この淡い水色の状態の紫陽花も好き。


で、この神社に来たのは

境内にでっかい楠の木があるから。

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釜屋神社の楠で天然記念物に指定されてる巨木です。


まずは神社の祭神の祢都波能売神にご挨拶。

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小銭が無くてお賽銭無しでごめんなさい。

(お札を入れる勇気はない)



だれか後でここに行く方がいたら

わたしの分を立て替えてください(笑)



手を合わせて参拝してる拝殿の裏に回って楠を見ると

トトロが住めそうな大きな穴が空いていました。

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樹高:21.3m

幹周り(根の部分):18.5m


樹齢は約600年の巨樹でセラピータイム。

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大きな楠に身を寄せてると

枝葉の音とは別に河の音がします。


境内からは矢部川を挟んで

真向かいにも釜屋神社ありました。

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川の水は前日までの雨でミルクを入れた色になってる。


その見えてる対岸の神社に行って

大楠のある方の釜屋神社を見たらこんな感じ ↓

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お城の櫓が建ってそうな場所だったのね。


それにしても1本の楠でひとつの森になってるのが凄い。




釜屋神社の楠を見た後は

八女方面へ。

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県内ツーリングでは

よく目的地にしてきた場所へ今日もやって参りました。


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八女の大茶園。


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新茶が終わって番茶?って感じで

葉が無い茶の樹もあるけどまだまだカテキン色は健在です。

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スゥ~~~~、ハァ~~~~、スゥ~~~~

う~ん、深呼吸したくなる景色だ。


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展望台もある大きな茶園ですが

誰とも接しないに越したことがないため

小さなバイクの機動力を使って展望台には行かずに園内を自由に見学中。


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んじゃ、カテキンの抗菌作用でウイルス除去したら

帰る方向へ走ります。



ルートは耳納スカイラインを越えて

浮羽方面へ抜けるよ。


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八女中央大茶園からk800を使って

一気に山奥へ突入。


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そうそう、本来は朝からこんな森の中をいっぱい走る予定だったんだよ。


横の渓流が良いでしょう?


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でも朝の道は道路がこんな渓流になってたの(笑)


久しぶりに耳納連山の尾根を走る耳納スカイラインへ上がって

グライダー山に寄って見ました。

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茜ちゃんを停めて

斜面を上がるとちょうどテイクオフしてる時でした。


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ヒァーーー!

良い眺め。


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すこし霞んでるけど

麦秋に色付いた麦畑がパッチワーク模様になって

すごく綺麗。


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筑後平野独り占め。


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日差しが出始めた頃からどんどん気温が上がって暑くなりそうだったけど

山の上は最高に気持ちが良い。


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と~っても気持ちよかったので

耳納スカイラインをまた数キロ走った先にある

ハングライダー発進基地にも来て見たよ。


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山頂部の草が綺麗に刈られていて

草原みたいになって素敵。


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丘に登ると695mの山頂標記もありました。


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登山じゃないけど

見ると踏まずにはいられなくなってしまった。



肝心の景色は・・・

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先ほどのグライダー山と何が違うの?って感じ(笑)


実際は東側の町が眼下に広がってるのだけど

難易度の高い間違い探しみたいな風景だよ。


とにかく昼頃まで残っていた

雲が飛ばされてフレッシュな青空が最高。

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わたしも飛ばされます。



では茜ちゃんに戻って

スカイラインから平原自然公園に下れる林道で下界へ。


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浮羽から山苞の道(やまづとのみち)から

合所ダムへ上がって更に山に入ると到着。



本日最後の目的地でございます。


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可愛いイモリ達がいっぱい歓迎してくれました。



モリアオガエルのコロコロした鳴き声が谷にこだまする

つづらの棚田。

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黒木で棚田を見る予定だったけど

水が入ってなかったので帰りに寄って帰るプランに変更してみたけど

ちゃんと水が張っていて棚田らしい風景になってくれていました。


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本当は日没までのんびりとここで過ごそうと思ったのだけど

お腹すいちゃった。



とりあえずおやつを買いに下ったら

ちょうどサンセットタイムを迎えました。

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薄茶色になった麦の穂が

西日でキラキラしながら揺れる時間。


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あぁ、バイク乗りでよかった。


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コンビニスイーツとホットのコーヒーを買って

カエルの声を聞きながら過ごす。


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ホタルはまだ飛んでないみたい。



さぁ、ライトをハイビームにしたまま

一気に帰るのみ。



帰宅する車もいなくなった時間だったためか

峠越えも車にひっかかることなく

家の近くまですごく快適に帰ることが出来ました。



久しぶりに暗い時間に走って思ったけど

モンキー125のライトがLEDだからなのか

ほとんど虫攻撃を受けなくなったって印象だったよ。


そもそも外灯も自販機もLEDなので

虫がいっぱいってのを見なくなったよね。



本日の走行距離:314.9km

燃費は58.7km/hでした。



では、遠くへ行けないツーリングでしたが

一緒に森でセラピーしてくれてありがとうございました

またのご乗車をお待ち申し上げます。



◆◇◆ Minorist Hibiki ◆◇◆



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