10月下旬のど真ん中の週末。

(ほぼ1ヶ月前のレポになってしまった)



山の上の紅葉は綺麗だったけどまだ平地は早いので

今日は今年の内に行こうと思っていたマイナースポットを

今年の内に消化すべく走って来ようと思います。

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朝はもうカイロも貼ってしっかりインナーと

ネックウォーマーが無いと寒い。



そんな秋晴れの放射冷却がもたらす冷たい空気を裂きながら

九州道を南下して熊本県の八代(やつしろ)までやって来ました。

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高速を降りたらR3を数キロだけ走って

川の土手の道。


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橋を渡る時に欄干を見ると

球磨川らしい。

(もっと大きいと思ってた)



その球磨川の河口付近が今日の一個目の目的地なんです。


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対岸の陸地の切れ目から「海」なのかな?



そんな海なのか河口なのか微妙な位置にある

「龍神社」に到着。

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銀ガメ号さんを停めた堤防から

島の頭が見えます。


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時間的に干潮の時間になってるようで

陸続きに見えますが干潟なので歩いては無理です。



でもご安心を・・・

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橋あるから。


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小さな拝殿があるだけの神社だけど

島にポツンと建ってる雰囲気が良いし何より屋根瓦の鯱まで

青いのがすっごく綺麗。


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拝殿の裏へ回るとたぶんこれが御神体?

って思うような岩がありました。


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はい、これだけです。



これしかありませんが

これがわたしが行きたかった場所なの(笑)



龍神社の先には同じような島があります。

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この島も鳥居が建ってるけど

こっちは船が無いと無理だ。



龍神社から橋を渡った対岸からこの風景を見てるのだけど

実はこの対岸が2個目の目的地。


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小春大明神のアコウ。

(名前は私が勝手に付けてます)



河川の河口部分でアコウの樹はあまりみないのだけど

これが立派なのよ。

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数本アコウが自生してる中で

道沿いにあるこのアコウが一番大きい。


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根のグネグネ具合もA級なアコウでございます。



見上げると大明神の祠?

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すでに祠の下部分はもう

巻きつかれてるよ。



小さいアコウを合わせると4本ほど自生してるみたいだけど

ここだけ見たらジャングルだ。

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すこし上流に行けば鮎が獲れるような場所なのに

九州の自然は奥深いな。

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生命力に満ち溢れてるような姿が大好きで

アコウをずっと巡ってるのだけどちょうど今の時期は花が終わって

実を付ける時期です。


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クワ科のイチジク属らしく

熟してる実は知ってるイチジクそっくり。


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枝の先に成るとかじゃなくて

枝や幹から直接実が成ってるのが悪魔の樹っぽくて良いよね。



この小春大明神のアコウのあるジャングルを

球磨川の河原に降りて眺めると南の島っぽい。

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たぶん昔はここが岬になっていて

その後干拓地にするため河口部が埋め立てられて

内陸に取り残された山っぽくなってるんじゃないかな?



丸い石の河原の先は八代海。

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遠くに見えてる陸の影は天草です。



ではバイクに戻って埋立てられた広大な

干拓地の堤防路へ。

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有明海と間違うくらいの広い干潟が続きます。



そこから中に入ると

とにかくまっすぐな道だらけ。


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干拓地らしく升目になった農道をのんびり走ってると

この地方らしい田んぼを発見。

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まるで田植えが終わって稲が伸び始めた初夏のような

濃い緑の田んぼ。

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特産にもなってるイ草だよ。


畳になるやつね。



刈り取る頃には1.5mくらいになるようです。



そのイ草の田んぼの先から再び

八代市街地に入って細い路地を行くと龍王神社。


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ちょうど秋の大祭の日で

ゆっくり見学できそうな雰囲気じゃなく

あまりわたしには合わない気のようなものを感じるので

検温までして入ったけど滞在時間3分。


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近所に信長のような人がいて奉納したのか?って

思うくらい派手な神社でした。



ここは通り道だったので寄っただけで

R3に出て氷川町まで走ったらR443で内陸方向へ。


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山と里山がほどよい田舎道をしばらく走って

久しぶりにやって来た八角トンネル。


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いつの間にかこんな立派な看板も立っとる。



手前の駐車場が変わらず砂利だったけど

バイクを停めて歩いたら八角トンネルです。

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熊本から宮崎県の延岡までの熊延鉄道の廃線跡ですが

この八角形のトンネルがとっても特徴的。


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土砂崩れから線路を守る洞門で

資材の節約のためこんな形になったって

最初に来た時に調べた記憶があります。


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このトンネルまで一緒に歩きながら会話を交わした

チャリダーの方にトンネルの先に行くと廃線跡の鉄橋の橋脚がありますよと

言って自転車で偵察にに行ってもらうと藪が深くて行き止まりになってるらしい。



今会ったばかりの人に偵察に行かせるってどうかと思ったけど

行き止まりならこのトンネルだけ見学すればいいかな(笑)


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「良き」


トンネルの先は藪になってるみたいだけど

テレビでも紹介されたりして

初めて来た時のように「廃」な感じは薄くなってるものの

年月が経たないと出ないコンクリートの風合いや付着した苔の

感じが素晴らしい。


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夢中でトンネルを見て廻ってると

偶然にもインスタのフォロワーさんの

yujiさんに声を掛けてもらいました。


気付いてくれてありがとう。



表に停めてた銀ガメ号で気付いたらしい。

(奴は持ち主より目立つんだよな)



八角トンネルからはチャリダー夫婦さんと一緒に近くにある二俣橋へ。


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この地方にたくさん残る石橋の一つですが

影がハートなの。



ハートに見える時間が今くらいってチャリダー夫婦さんから教わったので

寄ってみたよ。


ちょうどyujiさんもここに居たので

見える角を教えてもらってハートで好感度アップ作戦完了。



チャリダー夫婦さんとyujiさんと別れたら

一度御船の街側に走って給油を済ませて

R218でどんどん内陸へ。

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給油してたので霊台橋方面へ走るさっきのチャリダー夫婦さんとまた

会っちゃいましたが抜きながら手を振って

人吉から二度と走るもんかと誓ったR445との交差点の手前から

左折すると「地の神さんの杉」


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でっかいよ~!



しかも歩かなくていいよ~(笑)

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三和の大杉とも呼ばれる大きな杉の巨木です。


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樹高も凄いけど

横に向かって這うように伸びる枝も

迫力あります。


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ほんのりと暖かい幹に触って

パワーを分けてもらいました。


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地の神さん杉からはそろそろお昼なので

国道に戻ったところにあるコンビニで

今日のランチを買おうと駐車場に入るんだけど

またさっきのチャリダー夫婦さんに会って

お互い笑ってしまったよ。



「会いすぎですよね?」(笑)



今見た大きな杉の巨木の情報を教えて

今度こそ本当のお別れの挨拶を交わして先へ。



霊台橋がゴールって言ってたので

わたし次の目的地は霊台橋より2キロほど先なので

もう会わないでしょう。

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霊台橋の先からほっそい道を進むと本日の

「隧道が好きだ」

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名前は知らん。


グーグル先生を見ると

桶井付近と表示が出てるので「桶井隧道」って事にしとこう。

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短いしよくみるタイプの隧道でした。



戻って緑川ダム。

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ダムの中流域に架かる吊り橋。



我が街北九州の若戸大橋並みに色が褪せとる(笑)


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特に怖い高さでも

細くて揺れるとかなんにも特徴のない吊り橋。



ただ標識が珍しくて停まってみたんだよ。


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吊り橋に入るところにあった町道の標識だけど

国道のおにぎり形で緑地って他ではあまり見ないよ。



普通は六角形の青地だけど

熊本県は町道や村道はこれが多いみたい。

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バイクを停めた吊り橋からみどりっ湖(緑川ダム)


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名前の通り緑に見える。


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若干欄干が低いので端っこを走りたくない橋を渡って

R445とR218の重用区間をしばらく走ります。


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重用区間が終わりR218になった少し先から

左方向へ入る道へ入ってナビに従うも民家の前で案内終了。


わたしのツーリングでは当たり前のような

状況なので慌てず周辺を散策すると発見!

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トトロのバス停。


トトロが立ってるバス停はいっぱいあるけど

ここはトトロバス停(笑)



残念ながら右の耳がもげてるので

写真加工でくっつけてあげよう。

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肩に乗ってるのは提灯じゃなくて

白い子トトロだね。

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バス停の中を見ると

あかつき号交通って書いてるけど

時刻表の看板は壊れて何も標記されてないのでもうバスは走ってないのかも。


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中に書かれてるのは落書きじゃなくて

近くの学校の生徒の寄せ書きっぽい。


少ない気がするけどたぶん生徒が少なくて

複式学級とかだったりしそうだよ。

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そうだ、コンビニで買ったランチをどこで食べようかと

思ってたんだけどバス停の中にベンチもあるし

今日のランチはこことするっ!


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そろそろ湯沸かしセットを持ち出して

淹れたて珈琲を飲みたくなる季節だな。



トトロにつかの間の休息の地を提供してくれたお礼を言って

トトロがバス停のすこし先にある本日2個目の「隧道が好きだ」

のスポットへ。

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2連の隧道でたぶん通る車なんて皆無だろうと

思ってたらたまたま道沿いの牧場の車が前を通っていました。


一個目は素掘りののっぺりしたトンネルで

2個目はボコボコのトンネルです。

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銀ガメ号を停めて入って見たけど

良く見る隧道だな。



でも数か所壁が黒く見えるところから

ジャンジャン山水が流れ出てて

隧道の中はせせらぎの音がします。

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ここも名前が判んないのでグーグル先生を見てみると

下名連石付近となってるので「第二下名連石隧道」


本当はちゃんとした名前があると思うので

伝え広げないでね(笑)



隧道から出ると外は完全に森の中。

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嗚呼、すばらしい秋晴れだこと。


こりゃ帰りも冷えそうだ。




隧道からは引き返して国道に戻るのだけど

ここから帰るルートが2択。


R445を西に走って山都中島西ICからとっとと

高速に乗って明るい時間に帰るプラン①と

阿蘇経由でひたすら下道で帰るお腹いっぱいバイクに乗れるプラン②


国道に戻るまでの間に選択しますが

これから寒くなると乗る時間も減ると思うので②のコースへ。


k151からR265に出て

林道でショートカットして奥阿蘇物産館で休憩。

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珈琲で一息ついたらお隣りにある

建物の敷地の端っこにあるオブジェへ移動。


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なんだこれ?


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子供が魚のような変な生き物に寄りかかってるように見えるけど

バイクを降りてちゃんと見てみると「一休」って書いてるよ。


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あの一休さんなのね。


それで一休みしてるポーズなんだ。




ではわたしもここから一気に走るので一休み。

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並ぶと小顔効果ばつぐんの一休さんでした(笑)



一休さんからはすこしだけ高千穂側へ走って

広域農道に入ったら一気に阿蘇の東側を通過。

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15時前だけどそろそろインナーを着たくなる

涼しさになってきます。


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阿蘇望橋を通過して

産山から瀬の本高原へ。


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週末だったのでバイクがウジャウジャ停まってる三愛レストハウスを

パスしてなんでもない道で停まって休憩。


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前回登った久住連山を望む大好きな場所。


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山は紅葉してるけど周辺の

紅葉はまだ先って感じ。


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牧草地も真っ茶色に紅葉する樹もまだ

青々してるよ。


その代わり大草原を覆うススキの海が綺麗でした。

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さらに季節が進むと枯れっ枯れな風景も楽しみな草原を

眺めながら白川温泉を抜けます。


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ファームロードがまだ全部通れないので

迂回して日田まで。


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日田のコンビニでインナージャケットと

ネックウォーマーを装着して18:35に帰還。



時間的にそんなに遅くないのだけど

真っ暗でした。

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峠越えの時はすこし寒かったけど

まだ凍えるほどでもなく無事にガレージに着いたら

綺麗に拭きあげて本日のツーリングはおしまい。


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陽が短い今の時期としては500kmオーバーは頑張った方か?


今回は絶景など特になかったけど

隧道やオブジェ系などわたしらしいツーリングが出来たんじゃないかな。


それでは秋晴れのよき日に

御乗車いただきまことにありがとうございます。

またの御乗車をお待ち申し上げます。



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